楽しい時間はあっという間に過ぎるものだ。
「ハロー・レディ!」クリアしました。エロゲを最初から最後まで一気にクリアしたのは久しぶりです。
いやぁ面白かった。流石るい智、コミュ、&コンビといったところか、最後まで夢中になってプレイできました。
内容は過去作と同じように異能力をメインに据えた能力ものです。異能力に目覚めた人を集めた学園に主人公が自身の復讐の一歩としてやってくるところから始まります。
―以下ネタバレあり―
今作では主人公の良さが飛びぬけてましたね。性格、発言、行動、能力どれをとっても非常に濃く、個性的の一言では済まさらない良いキャラをしていました。言動は王様系のようですが、きちんとした鍛錬と意志ので手に入れた力なので、突拍子もない言動にも力を感じられます。戦闘が能力に頼らず、自身の身に着けた技術を主体とするというのも好みです。ヒロインたちの存在感を食ってるのは、まあしょうがない。
ヒロインたちはメインの朔はともかく、他ヒロインの影はちょっと薄かったかなぁ。まあ、これは過去作にも言えることですが、メインヒロインが最後にストーリーの伏線を全回収のまとめシナリオを担っているので、他ヒロインはメインと比べると扱いが悪くなりがちです。今作では主人公が濃かった為なおさらですね。
ちなみに自分の一番好きなキャラはメイドの菱吾です。ヒロインじゃないじゃないかという言葉が飛んできそうですが、たぶんプレイして見ればわかります。主人公とのコンビが面白すぎる。
肝心のストーリーは主人公の復讐劇を主体にヒロインたちとの交流と、スクールの謎を追っていくのがメインです。恋愛面では正直いつの間にか恋仲になっていたくらいの感覚ですが、メインストーリーは各キャラをクリアするごとにスクールのやばい部分がどんどん見えてきて面白かったですね。まあ、正直ストーリーが面白いっていうよりも主人公の言動が面白いって感じですけど。異能力ものながらも、能力に頼らない戦闘が多かったのも新鮮で楽しめましたね。というか能力者同士のバトルっての最終戦ぐらいですね。あとはほとんど肉体戦闘か、一方的すぎて能力バトルにならない戦闘ばかりです。
ただ、、肝心要のストーリーを締めくくる最終戦が色々といまいちだったのは残念でした。ラスポスがぽっと出というのはまだ許せるとして、これまでのストーリーを根本からひっくり返すのはちょっとどうかと・・・。その一つ前の黒船戦までが非常に良かっただけに残念でしたね。これでラスボスの行動にも何か意味があったりとか、最後に改心したりとか、もうベタな展開のもいいので何か理由があればよかったのですが、心底生まれ持ってのキチでしたとか言われたら、もうどうしようもないですね。
他ヒロインのエンドがグッドと言い切れないエンドばかりだったので、ラストの朔ルートには大団円を期待しただけに残念というか、直前までがすごく面白かったのに最後の最後で後味がいまいちよくないというか・・・。過去作&とか途中はいまいちだったのに、ラストルートのエンドがすごく良かったので、それまでのいまいちが全てひっくり返りましたが、このゲームでは嫌な意味でひっくり返されてそのまままだったので最後にケチがついたというか、心に変につっかかるものが残りました。